皆さんは「東ティモール」という国を聞いたことがありますか?
東ティモールは、四国ほどの大きさの島国です。日本のずっと南、インドネシアのバリ島から飛行機で1時間半のところにあります。実は、日本との間に時差はありません。
16世紀からポルトガルの植民地であったティモール島は、1975年の独立と同時に隣国インドネシアからの軍事侵略を受け、2002年に国連管理下の住民投票で独立を回復。「21世紀最初の独立国」となりました。
そんな東ティモールは、2017年に日テレの「『世界の果てまでイッテQ!』イモトワールドツアー in 東ティモール」で紹介されると、ますます観光地としても注目を集めるように。
まだ多くの人が踏み入れていない「謎」に満ちた国として、バックパッカーやダイバーたちにも人気の行き先となっているようです。
そこで今回は、東ティモールという国を知るためのオススメ本を5つ紹介します!
東ティモールを知るためのオススメ書籍5選
1)東ティモールを知るための50章 エリア・スタディーズ
東ティモールという国の全体像について知りたいなら、まずコチラ。
歴史、言語、保険など網羅性が高く、数多の分野についての情報を得ることができます。東ティモールにおける平和構築や開発援助についても、詳しく書かれている一冊。
レジャーや旅行感覚ではなく、東ティモールの色々な「現実」を細かく知りたい方にオススメです。
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2)いつかロロサエの森で―東ティモール・ゼロからの出発(たびだち)
“東ティモール通”であれば、著者でおられる南風島 渉(はえじま わたる)さんのお名前を、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
本書は、フリーの報道写真記者として活躍される彼が、独立前の東ティモールでゲリラ軍と行動を共にして行った命がけの取材レポート。激動の時代の東ティモールがリアルに描かれています。
1975年、ポルトガルからの東ティモール独立運動を武力で抑圧していたインドネシア政府軍ですが、彼らに資金援助をしていたのは、紛れもない日本政府でした。東ティモールはただ「遠く離れた国」なのではなく、日本が軍事攻撃に加担していたのです。日本人だからこそ知っておかねばならない歴史について、深く考えさせられる本です。
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ちなみに東ティモールに代々伝わる「歌」を主役に流れるようなドキュメンタリー映画「カンタ!ティモール」も有名作品の一つですが、その監督・広田奈津子さんも、この本に心を動かされて東ティモールに飛んだと語られています。
3)東ティモールの現場から―子どもと平和構築
元国連UNICEF職員でいらっしゃる久木田 純さんによる著書。
一番の特徴は、「開発者目線」という点です。
独立を果たした東ティモールの「教育」というテーマに焦点を当て、国連機関の一つであるUNICEFの関わり方について紹介しています。一言で「開発学」と言っても様々なアプローチがあり、特に国連機関の場合はトップダウンが重要視されがちですが、本書では国際社会からのサポートを得つつも、いかに地域のニーズを捉え、そこに住む人々の思いに働きかけ、そして寄り添うかという開発者心理に深く触れています。
東ティモールに関わらず、これから開発学・国際協力分野に進もうと思っている方にもオススメです。
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4)東ティモールのことば テトゥン語入門
テトゥン語とは、東ティモールの公用語の一つで、現地で広く使われています。本書は、そんなテトゥン語の学習者のために日本語で書かれた初めてのテトゥン語入門書です。
あいさつや簡単な用語の紹介はもちろんですが、言語に含まれた文化背景についても、コラム形式で楽しく知ることができます。
お役立ち雑学集のように読み進められるので、これから東ティモールに旅行予定の方だけでなく、言語学習がお好きな方にもオススメです。
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5)Lonely Planet East Timor Phrasebook & Dictionary
ロンリープラネットの東ティモール版です。
観光名所はもちろんのこと、旅行中に使えるフレーズ集も入っているので、1冊持っていても損はないかもしれません。
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Lonely Planet East Timor Phrasebook & Dictionary (Lonely Planet Phrasebook & Dictionary)
まとめ
東ティモールを知るには、さまざまな本があります。
目的に合わせて、読みやすい本を選んでみてください。
もっと詳しく東ティモールを知りたい!という方は、カテゴリー「東ティモールについて知りたい!」もぜひ参考にしてください!
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