東ティモールへの行き方|フライトやビザについて徹底解説!

5分でわかる東ティモールコーヒー!豆や味の特徴、おすすめの飲み方、栽培方法

東ティモール コーヒーベリー 情報を知る・学ぶ
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コーヒー好きであれば、「東ティモールコーヒー」の名を、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

現在では「100%有機栽培」のコーヒーということで、コーヒー初めての方からコアなファンまで、多くの人気を集める東ティモール。

スターバックスが「もっとも希少で類いまれな個性を持つコーヒー」を集めたブランド、スターバックス リザーブ®でも取り扱うようになってから、知る人ぞ知るコーヒーの名産地になりました。

www.arcgis.com

東ティモールコーヒーの魅力的な味や、栽培過程を知ったら、より美味しいコーヒーを楽しめるかも?

そこで今回は、そんな東ティモールコーヒーの味の特徴や栽培過程について、詳しくご紹介します。

東ティモールコーヒーの歴史

東ティモールとコーヒーの初めての出会いは、1815年頃

ポルトガル総督により、アラビカ種のコーヒー苗が持ち込まれ、植林されたのが始まりとされています。

16世紀にポルトガルによって植民地化されたティモール島は、その後オランダの侵攻によって、「東ティモール」と「西ティモール」に分けられました。

東ティモールは1975年に独立宣言をするも、インドネシア軍が武力侵攻を開始。国民の4人に一人が命を落とすという残忍な爪痕を残しました。国連軍の介入により、2002年には独立回復しています。

ポルトガルによって開拓されたコーヒー農園は、インドネシア侵攻後は全く整備されておらず、手付かずの状態でした。

加えて農薬や化学肥料にかける資金が乏しかったため、自然と無農薬栽培の体制が築き上げられ、今の完全有機コーヒーが実現しています

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東ティモールコーヒーの味の特徴は?

 
 
 
 
 
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東ティモール珈琲は、爽やかな酸味が特徴です。しっかりとした苦味・甘みの中に、リンゴのような甘酸っぱさがあります。

さっぱりとした飲み口なので、「ブラックコーヒーが苦手・・・」という方にとってもチャレンジしやすいかもしれません。

▼アイスコーヒーがお好きな方

東ティモールコーヒーは、コールドブリューにしても美味しくオススメです。酸味が活かされ、少しフルーティな味わいになります。コーヒー特有の苦味が消えますので、ジュース感覚でゴクゴク飲めてしまうかも?

▼ホットコーヒーがお好きな方

ブラックそのままでも良いですが、お砂糖や牛乳の代わりに練乳を入れて飲む、東ティモール現地ならではの「kopi susu(コピ スス)」方式をお試しください!しつこくないベトナムコーヒーのような感じで、意外とあっさり、でもしっかりと甘く、絶妙なバランスを味わえると思います。

東ティモールコーヒーが栽培されている環境

コーヒー豆が栽培できるエリアは、赤道付近のコーヒーベルトというエリア内に限られています。

東南アジアの一部の国々もそのエリアに入っており、東ティモールも有名なコーヒー豆の産地として知られています。

©︎AGFより筆者編集

東ティモールは、国土の6割以上が山岳地帯です。

国全体としては熱帯気候ですが、山岳地帯では、日中の強い日差しに比べ朝晩は冷え込みます。そのため、昼と夜の温度差を活かして、実の引き締まったコーヒー豆を栽培することができるのです。また年間降水量も2000mm以上あり、まさにコーヒー豆を栽培するのに適した環境が整っていると言えます。

標高の高いエリアではアラビカ種、低いエリアではロブスタ種が栽培されており、アラビカ種とロブスタ種のハイブリッドのコーヒー豆も開発されているそうです。

今ではアメリカ合衆国、ドイツ、カナダ、ベルギー、そして日本などにコーヒー豆を輸出しています。東ティモールは、国民の1/4がコーヒー生産に従事している農業国なので、これからのコーヒー産業にも期待大ですね!

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東ティモールコーヒーの栽培工程

コーヒーの生産は、一つ一つ丁寧な作業の積み重ねです。エルメラ県レテフォホをはじめとする生産地では、以下のような工程で栽培が行われています。
(※国や団体によって詳細は異なりますので、あくまでも一例です。)

1)摘み取り~コーヒーチェリーの選別

完熟豆の選別。

完全に手作業で行われています。

 
 
 
 
 
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2)ウエットミル

コーヒーチェリーの果肉を除去(パルピング)し、パーチメントの状態にします。

パーチメントとは、コーヒーチェリーの果肉を取り除いたもの。パリパリした殻がついている生豆のことです。

3)ミューシレージの除去

パーチメント(生豆)の表面についているミューシレージを取り除くために、豆を発酵させ、水洗いをします。

©︎小川珈琲

ミューシレージとは、パーチメント(生豆)の表面についている、粘液質のネバネバしたジャムのようなものです。

東ティモールでは「ウォッシュド加工」(ミューシレージを取った後に乾燥させる方法)が一般的だそう。

※ミューシレージ付けたまま乾燥させる方法は「パルプドナチュラル」と呼ばれています。

4)パーチメントの天日乾燥

 
 
 
 
 
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キレイさっぱりになったパーチメントを、お日さまの下で乾燥させます。

カビなどの発生を防ぐため、水分含量10〜12%が目安とされています。

5)ドライミル

 
 
 
 
 
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乾燥後のパーティメントを脱穀、サイズ選別などを行い、生豆(グリーンビーンズ)の状態にします。

6)袋詰め・保管・輸送

天日乾燥させた麻袋に袋詰めし、コンテナ船などで各国に届けられます。

東ティモールコーヒーを飲んでみよう!

©︎Fukutaro Yoshida

東ティモールコーヒーは、多くのNPOやNGOの支援によって、フェアトレードで製造・販売がされています。一つひとつ、丁寧な過程を経て大切に育てられていることに想いを馳せると、いつものコーヒーをより深く味わえそうですね。

品質管理も徹底され、パッケージもしっかりしているので、自分用へのギフトや、大切な人へのお土産にもいかがでしょうか?

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Peace Coffee(ピースコーヒー)有機東ティモールコーヒー(豆) 深煎り 500g

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東ティモールコーヒーをもっと知るために

最後に、スペシャルビデオ|Life with Coffee, Timor-Lesteをご紹介します。

東ティモール在住のビデオグラファー・石田裕一さんの作品です。

レテフォホのコーヒー農園の暮らしが、美しく丁寧に紡がれています。

Life with coffee, Timor Leste | Cinematic travel video with SONY a7iii + Zhiyun Weevil Lab | CINE4

こちらは同じく石田さんの、別の作品。
2019年5月18日(土)に行われた「東ティモールフェスタ2019」@上智大学では、この東ティモールコーヒーを飲むことができるブースも賑わったようですよ。
※東ティモールフェスタ2020は、新型コロナの影響により中止となりました。

▼当日のレポートはこちらから

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