東ティモールへの行き方|フライトやビザについて徹底解説!

東ティモールの治安は大丈夫?安全な滞在のために知っておきたいこと

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東南アジアの秘境とも言われる東ティモールですが、初めて渡航するなら、気になるのが治安事情ですよね。

東ティモールは2002年までインドネシアとの紛争下にあったので、心配される方も少なくないと思います。

今回は、2013〜2019年まで3回に分けて単身で東ティモールを訪れてきた筆者(20代女性)が、現地の治安についてまとめてみました。

少しでも参考になれば幸いです。

1. 東ティモールは「十分注意してください」領域

まずは海外の治安事情を把握する指標の一つ、外務省の「海外安全ホームページ」を見てみましょう。

世界地図が注意レベル別で色分けされているものです。

それぞれの定義は、以下の通りです。

これによると、最も軽いレベル1、もしくは白色のエリア以外には、赴かない方がベターなように思われますね。

それでは、東ティモールの危険情報を見てみましょう。

東ティモールは「十分注意してください」のエリアでした。

インドネシア領西ティモールとの国境沿いであるボボナロ県・コバリマ県、および飛び地オエクシの国境界は、「不要不急の渡航は止めてください」となっています。

ただし、日本人観光客も多く訪れるミャンマーやフィリピンも「レベル1」や「レベル2」の判定をされているので、東ティモールの治安についても、実際に行ってみなければイメージがつきにくいかもしれません。

2. 実際に東ティモールで暮らした所感

それでは実際の治安はどうでしょうか。

私は2013年に6ヶ月、2016年に2週間、そして2019年6月に1ヶ月、東ティモールに滞在しています。

通算して1年にも満たないですが、東ティモール滞在の友人らとよく口を揃えて言うのは、東ティモールは今も6年前も、20代女子が一人で楽しめるほど、他の東南アジア諸国と比べれば平和で安全だということです。

観光客を対象とした凶悪犯罪の例は、未だ聞いたことがありません。

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東ティモールと言えば、1991年のインドネシア軍によるサンタクルス虐殺事件や、1999年の住民投票時に起きた暴動など、つい最近まで国家の安全性が揺らいでいた印象が強いと思います。

私が初めて東ティモールの地を踏んだのは、2013年、20歳の時でした。渡航が近づいてからは、楽しみよりも、不安が募っていたのを覚えています。

というのも直近の東ティモールは、国連によって支援されていた元国軍兵士の武装解除が滞り、国内が騒乱状態に陥っている最中でした。この統制のために派遣された国際連合東ティモール統合ミッション(UNMIT)が撤退したのは、2012年の暮れ。私が渡航した約9ヶ月前のことです。

そのため2013年は、ルーフに「UN」と青文字の入った国連の中古車をただ黄色く塗っただけの「なんちゃってタクシー」が、街中を疾走していました。5階建てのティモール・プラザの屋上へ登れば、駐車場のどの車が自家用車で、どの車がUNの使い回しか、はっきりとわかったものです。当時は信号機もコルメラの1台しかありませんし、交通整備も適当 of 適当。ミクロレットのBGMは、それだけで肺ガンになりそうなくらい爆音でした。

それでも、人々は紛争の歴史を思わせないほど明るく優しく、国民全体に「足るを知る」精神が根付いているようにすら感じられました。

有り余っているものをいくら与えてもそこには愛の匂いがしませんが、少なくとも今まで私が会ってきた東ティモール人は、見返りを求めず何でも与えようとしていました。まさに「愛まみれ」です。

それから6年。2019年の渡航も、相変わらず「平和」で温かかったです。

日中は独り歩きもできますし、小道で屈強な男たちに現金を請求されることも、執拗に物乞いをされることもありません。

皆んな、笑顔で「ボンディーア!(やぁ!)」と陽気に声を掛けてくれました。

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ただし今回で、安心できない側面が見つかったもの事実です。

現在の東ティモールは、急激なインフレーションを迎えています。一杯1ドル程度で楽しめたコーヒーが、首都ディリでは5ドルもするようになりました。住宅や飲食店など、価格が「現地人用」と「外国人用」に別れている商品・サービスも浸透していました。

ラグジュアリーを享受できる東ティモール人と、そうでない東ティモール人の間に見られる、収入や教育の格差は顕著です。

また若者の雇用問題の深刻さも否めません。

人口の約半数が20歳以下と子だくさんな東ティモールですが、唯一かつ国内TOPであるディリ国立大学の情報エンジニアリング学部ですら「大学予算がないので全員にネット環境を与えられない」かつ「パソコンを持っている生徒だけ仮想環境で学んでいる。あとは教科書で勉強する」状況だと言います。

今回の滞在で、実際のクラスを見学することができたのですが、「東ティモールにおけるITとは」と40人ほどで話し合っただけで、コンピュータに触れる機会はありませんでした。何より担当教授の、「卒業してから実際にエンジニアとして活躍している生徒はまだいない」との回答がショックでした。

入学当初はフロントエンド・エンジニア、バックエンド・エンジニアといった職種希望があっても、社会に出れば結局、自動車修理や大工仕事など需要のある仕事に流れてしまうようでした。

東ティモールが平和で安全であるのは事実ですが、変わりゆく技術や国民に対応できる社会基盤ができていないため、いつフラストレーション(不満)を抱えた人に出会うかわかりません。

現地の人とコミュニケーションを取ると、悪気はなくとも誤解を生んでしまったり、交通事故に巻き込まれたりする可能性も否めませんので、東ティモール観光の際は、「十分に気をつける」必要はあるように思います。

3.安心・安全な東ティモール観光のために知っておくべき5つの注意点

いくら他の東南アジア諸国と比べて「治安が良い」と思われている東ティモールでも、日常から無理をしないに越したことはありません。

最後に、安心・安全な東ティモール観光のために、知っておいて欲しい5つの注意点について説明します。

1)夜の独り歩きは避けよう

東ティモールの日没(18:30頃)後の独り歩きは、できるだけ避けるようにしましょう

落ち着いて見えるディリ市内でも、夜は気を抜けません。

ホテル・ティモール周辺といった人目の多いところでも、ついこの間の5月に、東ティモール人殺傷未遂事件があったそうです。「ホステル・ダテッラ(Hostel da Terra)」のティモール人スタッフたちが教えてくれました。

夕飯を外で食べた日など、どうしても夜間の移動が伴う場合は、徒歩ではなくタクシーで帰りましょう。

なお、いわゆる黄色いタクシーは治安が宜しくないので、より安全な「ブルー・タクシー」を呼ぶようにしてください

ブルー・タクシーは、現地のタクシー会社に登録されている正規のドライバーが運転しています。

以下の電話番号にかけて、ピックアップ場所を伝えれば、迎えにきてくれます。メーター制のため、価格交渉も不要です。

▼Blue Taxi
+670 3311 110 / +670 7742 777

2)知らない人についていかない

つい先日、1年かけて世界一周を予定していた大学生の「note」がTwtitterで話題になりました。

彼がインドで被った集団詐欺についてです。警察・被害者・加害者を演じたインド人グループによる犯行で、被害総額は75万円だったそうです。一歩間違えれば、命が取られていたでしょう。

これは決して「インド」という国自体が原因なのではなく、日本や東ティモール含め、世界中で起こり得る事件です。

東ティモール人は真面目で、見返りを求めない優しさの持ち主が多いのは確かです。日本人に対する凶悪犯行の例も、少なくとも私は聞いたこともありません。

でも、何か起こってしまってからでは「時すでに遅し」です。旅の冒険心も大切ですが、それよりも安全性の確保を優先させ、知らない人にはホイホイとついていかないようにしましょう。

3)マラリアとデング熱の

東ティモールには、マラリアとデング熱の媒体蚊がいます。

現地の友人に言わせれば「刺されたらカヴァジュースを飲め」とのことですが、医学的な裏付けがされているのかは疑問です…。

タイ、カンボジア、ラオス、ベトナムをはじめとする東南アジアでは、「複数の薬剤に対して耐性をもつマラリアの原虫」が拡散しているニュースも報道されています。

特効薬はないということなので、可能な限り長袖・長ズボンを着るなどして、蚊に刺されない対策を取りましょう。

東南アジアを覆う薬剤耐性マラリア、「世界的な緊急事態」の恐れも
治療薬に対して耐性をもつマラリアが、東南アジア全土で感染を広げている。専門家は「世界的な衛生上の緊急事態」に陥る恐れもあると警鐘を鳴らした。

4)下痢と脱水症状

東ティモールで飲食をしていれば、胃や腸が不調の時もあるでしょう。

2013年は、私にとって初めての途上国滞在だったこともあり、初月は「下痢」状態でした。

悶えるような痛さではなく、どちらかというと腸が完全にやられでしまいダダ漏れ状態といった感じです。2週間ほどON/ OFFでその状態が続くので、「私、死ぬんかな」と本気で上司に相談したほどです。

対策としては、出るものは出す。水分を補給する。きちんと食べる。

どうせ出てしまうから…と飲食を避けてれば、脱水症状になりかねません。

水分補給の際、冷たい水は逆効果です。できれば白湯や、スポーツドリンクを飲みましょう。

東ティモールでは、ポカリスウェットが手に入ります。マイゾーン(Mizone)というドリンクも代替品になるかもしれません。アクエリアスは、私は今のところ見たことがありません。

5)うろついている犬には触らない

東ティモールでは、道をチョロチョロ歩いている犬を、よく見かけると思います。

首輪がついていないので野良犬かと思いきや、実はほぼ100%、誰かの飼い犬です。

狂犬病の例は報告されていませんが、飼い主の許可がない限り、不必要に触って愛でるようなことは避けた方が良いでしょう。

まとめ

以上、東ティモールの治安と、観光の際の注意点でした。

自分の身はしっかりと守り、安心・安全の渡航を楽しんでくださいね!

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