東ティモールへの行き方|フライトやビザについて徹底解説!

東ティモール最高峰ラメラウ山の絶景|登山の費用、持ち物、注意点など

観光スポット
この記事は約10分で読めます。

東ティモールで楽しめるアクティビティの一つ、登山

東ティモールの代表的な山には「ラメラウ山」や「マテ・ビアン」があり、どちらも本格的なトレッキングコースとして知られています。

今回は女子4人グループで、初心者にも優しいラメラウ山に登ってきました!

登頂できれば「神のご加護を得られる」ほか、「恋愛成就」なんて噂もあるそうですよ。

以下ではラメラウ山への準備や行き方、頂上からの絶景など、トレッキングに必要な全てをご紹介します!

1. 東ティモールの最高峰『ラメラウ山』とは

ラメラウ山(Mt. Ramelau)は、ティモール島で最も高い山です。

最高標高は2,986m

東ティモールの首都ディリから70kmほど南下した、アイナロ県に位置しています。

頂上には、1997年インドネシアの統治時代に建てられた、高さ3mの聖母マリア像があります。

東ティモール全土を見下ろすように立っているこの像は、2002年の東ティモール独立回復と、その後の国家発展を見守ってくれたとされています。

そのため東ティモール人は、登頂してロウソクを手向ければ「一生、神のご加護に守られる」と信じているようです。

また最近では、カップルでトレッキングをする人たちが増えてきました。

「ロウソクにお互いの名前を書いて火をつければ、生涯共にいられる」と、恋愛や結婚成就のパワースポットとしても、観光人気を集めています。

2. ラメラウ山への行き方|旅程・持ち物・費用

それでは、ラメラウ山登頂のスケジュールを見てみましょう。

ラメラウ山の登頂スケジュール

ラメラウ登山の旅は、1泊2日が理想です。

首都ディリからの日帰りもできなくはないですが、ご来光のタイミングを逃すのと、日の照りつける猛暑の中で歩き続けることになってしまいます。旅程に余裕のある人は、山のふもとで1泊しましょう。

初日は首都ディリから車で3時間ほどかけて、マウベシ経由で、山のふもとアイナロ県まで移動します。2日目は日が昇る前に登山を開始し、頂上でご来光を拝み、そのまま一気に下山するスケジュールが一般的です。

かなりトンボ帰りになるので、ラメラウ・アタックとも呼ばれます。

ご参考までに、今回は、以下のスケジュールで行きました。

【1日目】

09:00 ​​ディリ(Dili)出発

10:30 ​​アイレウ(Aileu)にて喫茶/ お手洗い休憩

12:00 ​​マウベシ(Maubisse)にて昼食

15:00 ​​アイナロ県(Ainalo)のハトブリコ村(Hatobulico)

18:00 ​​夕食

20:00 ​​就寝 

【2日目】

02:30 ​​起床

03:00 ​​ハトブリコ村(Hatobulico)出発

03:30 ​​ラメラウ登山開始

07:30 ​​登頂

09:30 ​​ハトブリコ村(Hatobulico)戻り、着替え、シャワー、ブランチなど

11:30 ​​ハトブリコ村(Hatobulico)出発

16:00 ​​ディリ(Dili)

ラメラウ山に必須の持ち物

ラメラウ山は、標高3,000m級の山です。

東ティモールは平均気温が30℃前後の熱帯ですが、山は全くの別物。頂上での気温は5℃を下回ることもあり、体を動かしていないと凍えるほどの寒さになります。

思わぬ事故や体調不良を起こさぬよう、しっかりと防寒対策をしましょう!

以下の持ち物は、必ず準備してください。

▶︎トレッキングシューズ(歩きやすいスニーカー可)

▶︎靴下

▶︎軍手(防寒対策)

▶︎長そで・長ズボンの動きやすい服装

▶︎ウインドブレーカー

▶︎雨合羽(折りたたみ傘はNG)

▶︎懐中電灯(もしくはヘッドライト)

▶︎替えの肌着(Tシャツ)

▶︎帽子

▶︎日焼け止め

▶︎ペットボトル水(1本でOK)

▶︎行動食(飴、ビスケット、チョコレート等)

▶︎頭痛薬・整腸剤

ラメラウ山アタックの費用

ラメラウ山アタックの費用は、一人あたり$250を目安にしましょう。内訳の参考は、以下の通りです。

▶︎車両(1台):$160 + 燃料 $50/ 人数分

▶︎宿:$35 /部屋

▶︎夕食:$5/

▶︎ガイド:$20 /

この他、途中の町での飲食代などがかかります。

ツアー会社によって価格は異なりますので、必ず直接確認をしてください。

おすすめ宿泊場所:Hatobulico Ovalido Hotel

※道中に両替所やATMはありませんし、基本的にカード払いはできません。現金不足には注意してください。

3. ラメラウ山の登頂ルート

それではお待ちかね、ラメラウ山のトレッキングルートを、写真付きで追っていきましょう!

頂上までのポイント

出発地点は、上の写真の門がある駐車場です。

と言っても、私たちが登り始めたのは3:00am。もちろん、周りは真っ暗で何も見えませんでした…。

ただ顔をあげれば、満点の星空!!

立ち止まって撮影する余裕がなかったので、星屑をうまく収められていませんが、すごかったです。じっと見つめると、体が吸い込まれそうになるくらい、そして宇宙がグルっと動き出しそうなくらい、小さな輝きが密集していました。

広場の中心にある小屋で、入山料の支払い(ひとり$1)と、入山登録をします。グループ代表者の名前・年齢・同行人数を伝えておきましょう。

登山ルートは、階段が3割、石がコロコロ転がった山道が7割、という印象でした。

急な傾斜はごく一部だけで、それも蛇行しながら進むため、ルートとしては難しくありません。

緩りとした坂がずっと続くので、息が上がるより先に、太ももがSOSを出してくるかも?

3時間ほど、小石の転がる山道をひたすら登り続けます。

両足に乳酸が溜まってきたころ。

こちらの電波塔が「頂上まで20分ちょい!」の目安です。まだ日が昇っていないので、見えるのはシルエットみ。

そこから10分ほど坂道を登っていくと、突如、開けたスペースに躍り出ました。足元は、岩肌から芝生に。

ベンチがあり、たくさんの人々が集まっていましたが、こちらは頂上ではないようです。

しかしココまで来れば、頂上は目と鼻の先!最後の力を振り絞って、足を進めます。

登頂!マリア様像と絶景

それから10分ほど歩けば…

登頂!

2,963m地点に到達しました〜!

空が白んできていましたが、なんとか日の出ギリギリで間に合ったようです。

そして待つこと数分…

きましたーご来光

尊厳たる日の出に照らされる雲海の、なんと汚れなく美しいこと!

静かに波打つその様子は、まさに「海」そのもの。

目に焼き付けたい絶景。言葉にならない達成感。

あぁ生きてて良かった〜!

頂上付近には、いつのまにか沢山の人が集まっていました。

一緒に登頂した仲間によると、つい数年前までは、外国人観光客が数人いるだけの過疎状態だったそうです。東ティモール人の登山客が増えたのは、最近のことらしい。

聖母マリア様像への、願掛け効果なのかしら?

いや〜色んな意味で眩しい。

しばらく山の景色を楽しんだので、像に近づいてみることに。

順番に並んで、捧げ物をしていきます。

亡くなった親族の名前を書いた紙を持って、像と一緒に写真におさめている人が沢山いましたよ。

聖母マリア様像のお足元。

ロウソクや花束が手向けられています。

東ティモールの国旗を掲げていた人がいたので、お願いして持たせてもらいました!

やったねー♪

下山道は新緑美に癒される

さて、少し休憩したら、下山を始めましょう。

絶景ポイントを離れるのは名残惜しいですが、太陽が昇ると気温が上がり暑さで体力を奪われてしまうので、頂上には長時間滞在しないのが登山の鉄則です。

折り返しの景色も、裏切らず魅了してくれました。

緩やかに起伏した山の稜線が、なんだか別世界に通じてるようにも見える。

そして空が、恐ろしいほど澄んでいるんですよね。雲ひとつない空…まぁ雲の上から見下ろしているから頭上にないのは当たり前なんですけど(笑)、それでもパキッと広がった一面の「青」は清々しかったです。

頂上から少し下ったら、伝統的な木造建築で作られた教会がありました。

行きは真っ暗だったので、全貌を見れなかったところですね。よく見ると結構しっかり作られていてビックリ!

こちらは登頂記録ノートです。

電波塔の横で、一人ずつ記入します。ここでも「$1払ってくれ」と言われましたが、すでに入山口で支払ったと説明すると、あっさり逃してくれました。

心に染み渡る自然美。

森林限界が高めなのか、頂上付近でも大小さまざまな植物が咲き乱れていました。

道中で手向けられたブーケたち。

それから真っ白な雲海を横目に、ひたすら土を踏みしめること、約2時間。

終着点のキャンプ場(本来は、駐車場)が見えてきました!

最後の階段をおりていくと…

無事に生還〜!!

登りの時は暗闇で気がつかなかったけれど、結構カラフルな門だったのね。

下山後は、しっかり目のストレッチも忘れずにしておきましょう!

4. アイレウとマウベシのおすすめ休憩場所

首都ディリからラメラウ山へ向かうには、アイレウ(Aileu)とマウベシ(Maubisse)という2つの村を経由します。

最後に、私たちが途中で寄ったオススメの休憩場所をご紹介します。

アイレウの喫茶/ お手洗い休憩

カフェ・お手洗い休憩にオススメなのが、首都ディリと終着点マウベシの中間にある、アイレウの「Restaurante Zery」です。

最近改装したばかりのようで、清潔感のあるオープンスペースとなっていました。

コーヒーは粉っぽいので、個人的にはグビッと喉を潤せるアイスティー($1.5)がイチオシ。甘さが苦手な方は、砂糖抜きでも注文できます。

マウベシの昼食場所

マウベシで休憩にオススメなのは「Restorante de Sara」です。

こちらで是非トライしてほしいのが、『batar daan(トウモロコシのお粥)』です。

おそらく唯一「東ティモール料理」と言える一品ではないでしょうか。

白いトウモロコシを、お豆や野菜と一緒にクッタクタになるまで煮込んだものです。

東南アジアでは珍しい、素朴な味がクセになること間違いなしでしょう!

防寒具や日用品はマウベシでも買える

ディリで防寒具を揃え忘れてしまった場合は、マウベシのローカルマーケットに寄ってみましょう。

雨ガッパの上下セットなら$5、パーカーなら$3ほどで、買うことができます。

シャンプー(使い切りの子袋2つで10セント)、生理用ナプキン(20cm羽根つき20個入りで25セント)、ペットボトル水(250ml 25セント)なども、マウベシ入りする前に買ってしまうと楽かもしれません。

ハトブリコで時間を潰すなら村歩きをしよう

初日にラメラウ山のふもと(エルメラ県ハトブリコ村)まで早く着きすぎてしまったら、宿の周りを散歩してみるのはいかがでしょうか?

色とりどりの草花や、キャベツ畑、東ティモールの伝統母屋など、のんびり平和な生活に触れることができますよ。

 

まとめ

世界の3,000m級の山と比べても登りやすいラメラウ山は、東ティモールでもオススメのアクティビティです。

頂上からの絶景は、一生に一度は拝む価値アリ。これから東ティモール旅行に行かれる方は、ぜひ検討してみてください!

なお雨季の時期は、地すべりの危険性から入山できない可能性もあります。また単独で入山したことによる遭難事故も毎年起きているので、ガイドは必ずお願いし、一人で登るのは避けましょう。

それでは、素敵なトレッキングを!

▼ラメラウ山ツアー(英語)はこちらから

Eco Discovery

▼自力でハトブリコまで行く場合はこちら

ベモの乗り継ぎ(英語)

コメント

タイトルとURLをコピーしました