東ティモールの伝統生地「タイス」をご存知ですか?
タイス(Tais)は、東ティモールの伝統的な手織物です。
県や家ごとにデザインの特徴があり、女性の仕事として東ティモールで代々受け継がれてきました。伝統衣装をはじめ、贈り物や装飾品など、さまざまな用途で使われています。
1. タイスでデザインされた洋服の展示会@Timor-Aid

FC: Misaki Ishizuka
そんな東ティモールの伝統織物「タイス」の保護活動をしているNGOが、『Timor-Aid』です。
2019年6月に私がこの場を訪れたときは、偶然にもタイスを使ったファッションアイテムの展示会が行われていました。

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タイスをふんだんに使った、可愛らしいワンピースの数々!
東ティモールの街中では絶対に目にしないような素敵なデザインに、すぐ見惚れてしまいました。

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パステルカラーの組み合わせが、とってもキュート!
誰がデザインしたんだろう?
まさか東ティモール人?
何気なく、テーブルの上にあった名刺を手に取ってみました。
すると…
「MISAKI ISHIZUKA」
なんと日本人のお名前が!
どうやらこれらのアイテムは、現地で青年海外協力隊の服飾隊員として働かれている、石塚美咲さんの作品だということがわかりました。
以下の日程で、特別展が行われていたそうです。
営業時間:8:30〜17:00
早速、名刺に書かれたアドレスに連絡をしてみると、なんと快く掲載許可をくださりました!(石塚さん、ありがとうございました!)
そこで今回は、東ティモールにまつわる彼女の作品をご紹介します!
2. 可愛すぎる!タイスを使ったファッションアイテムたち
まずは、気になる作品を見ていきましょう。
パッと目を引く華やかな色合いに繊細な刺繍をあしらったお洒落なデザインが、どれもポップでとても可愛いんです!

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こちらは石塚さんの生徒さんによる作品たち
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手工芸隊員の平出将孝さんの作品も!
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もちろん試着も出来ますし、もしお好みのものがありましたらタイスを選んでオーダーが出来ます☺️🌼
3. ファッション・ショー@祭MATSURI -JICA Volunteer 10th anniversary-
2019年5月25日、東ティモールJICAボランティア派遣10年を記念したイベント『祭MATSURI -JICA Volunteer 10th anniversary-』では、石塚さんの手がけた作品のファッション・ショーが行われました。
今回のTimor-Aidにおける展示会では、このファッションショーでモデルが着用していた服が展示されたそうです。

全部で13体で、3体は卒業生にお願いし(そのうちには、昔私が投稿していた私が教えた服で英語のコースに行き、今は教会で勉強しながら仕立て屋さんをやってる生徒も含まれる)、10体は私がデザインと制作をしました。
.
白のドレスは私がデザインし制作した土台に、1年生に頼んで好きに刺繍してもらった一点物のドレスです👰🌹
(Instagram投稿より)
4. デザイナーの石塚美咲さんってどんな方?
東ティモールでの活動について
石塚美咲さんは、ディリ市内のべコラにある観光ホスピタリティ学校(School of Hospitality and Tourism)にて、服飾・ファッションデザインを指導されています。
青年海外協力隊(2017年1次隊)として、2017年の7月から東ティモールに滞在中です。
Instagram:@missakingwww787
▼JICA Timor-Leste(東ティモール事務所)の公式Facebookページ
▼2019年7月3日の国内新聞『INDEPENDENTE』での掲載

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英語訳 FC: Misaki Ishizuka
公式サイト:https://www.independente.tl/tl/
ファッションも絵も!石塚さんの作品集
今回の展示には含まれていませんでしたが、常日頃からインパクト大の素敵な作品を、多々生み出されているようです。
▼先輩隊員の方が本帰国される際に作られたというタイスのトップス

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刺繍と色合いの可愛いこと!!
こんな洋服をもらったら、一生思い出に残ること間違いなしですね。
▼マンゴーの木と木の根っこの染料で描いた似顔絵

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えっ、すごすぎじゃないですか・・・?!
こちらは、タイスの草木染め研修で訪れたロスパロス地方のMana(女性たち)へのお礼として描かれたそうです。
▼新聞で作られたエコバック

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これは、お洒落!可愛い!機能的!の3大欲求が詰まった作品。
▼国際ボランティアデー2017(International Volunteer Day)のTシャツデザイン

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※国際ボランティアデーとは、国連ボランティア(UNV)、KOICA、JICA、Peace Corps、GIZおよび東ティモール人学生などが共同で行う年に一度のボランディアイベントです。
5. 【番外編】Timor-Aidではテトゥン語の本が買える
石塚さんの作品の展示会が行われていたTimor-Aidでは、通常タイス製品以外に、テトゥン語の書籍も買うことができます。
「3匹の子ぶた」や「星の王子さま」など、日本でもよく知られたお話もありますよ!

子ども用の絵本
上の写真は、アタウロ島で4世代にわたって水中狩りをしている、”Wawata topu”と呼ばれる女性たちの映像資料。
人間離れした身体能力と、工夫の凝らされた自作の道具で、海の獲物を捕まえます。その姿はまるでバジャウ族!
興味のある方はぜひご覧ください。
▼Timor-Aidの場所はコチラ
まとめ
以上、タイスを素敵にデザインされた石塚美咲さんの作品と、Timor-Aidの紹介でした!
石塚さんの作品はどれも明るくて、眺めているだけでウットリする刺繍や色合いに、心が奪われますよね。
素敵な作品集は、Instagramでも見ることができます。ぜひご覧ください!
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