今回は、日本人にはあまり馴染みのない、
バナナの花房を使った東ティモールの料理をご紹介します。
果実としてのバナナは、日本でも海外でも、とても一般的な食べ物ですが、
バナナの花房は見たことがない方が多いと思います。
こちらの写真は、赤いバナナの花房から花が咲いて行き、バナナの実がなって行っている状態です。
中々のインパクトがありませんか?
私が初めてバナナの花房がぶら下がっているのを見た時は、「なんだか他の惑星に生えてる植物みたい」と思い、見慣れるまでは毎回目にするたびに不思議な感じでした。
さて、本題に戻りましょう。
花房の花びらを一枚ずつめくると、内側にバナナのお花が並んでいます。
この一本一本が、私たちが普段食べているバナナになります!

花びらを一枚めくる毎に、こんな風にお花が並んでいます。
バナナのお花一つ一つの中には雌しべがあり、これは硬いので取り除きます。
この作業は、もやしの根を取る作業並みに地道です!
写真左下の花房の中心部分は柔らかいので、このまま包丁で細かく刻みます。
アクがあるので、この後、塩水や酢水などに浸けておくとより良いと思います。
ここまでは時間がかかるのですが、この後は、にんにく、シャロットと一緒に油で炒め、水を加えてしばらく煮るだけです。
味付けには塩やマサコ(化学調味料)を使用します。
東ティモールの人は、これにキャッサバの葉を茹でたものや、青いパパイヤの実を合わせて炒め煮にし、
東ティモールの定番料理「ラバラバ」(「まぜこぜ」という意味)にすることが多いです。

バナナの花房とキャッサバの葉のラバラバ
気になるのはバナナの花房のお味だと思いますが、淡白な味で少しタケノコに似てると思います。
以上、バナナの花房を使った料理のご紹介でした。
日本ではなかなか手に入らない食材だと思いますので、東ティモールにお越しの際は是非お試しください!
コメント