東ティモールの玄関口は、首都ディリのプレジデンテ・ニコラウ・ロバト国際空港です。
東ティモールへ入国するには、飛行機の場合、まずこの空港に到着します。
この記事では、空港に着いた後の市内への移動方法を詳しくご紹介します。
移動方法としては、主に2つの方法があります。(2019.10現在)
- タクシーで移動
- ミクロレット(通称ベモと呼ばれるミニバス)で移動

※1セントは端数清算で稀に受け取りますが、切り上げ・切り捨てになる頻度も高く、使用する機会は少ないです。スーパー以外では使用しようとしても受け取ってくれません。
なお、東ティモールの道路は日本と同じく左側通行です。
東ティモールの空港から市内へタクシーで移動する
タクシーは、現地の言語であるテトゥン語でもtaxi(タクシー)です。
空港には小さいながらもタクシーカウンターがあり、タクシードライバーたちが待機しています。そこにいるドライバーたちは、すべて黄色タクシー(下に説明あり)のドライバーです。そちらでタクシーをお願いするのが良いでしょう。
タクシーで空港から移動する際、ディリ市内へはどこでも一律10ドルと決まっているようです。タクシーカウンターに料金表も貼ってあります。運転手さんたちは、赤いポロシャツの制服を着ています。

空港の到着口を出てすぐの風景

到着口を出てすぐ左側にあるタクシーカウンター

空港のタクシー
空港の屋外にもタクシー運転手が控えている場合があり、お客さんを拾おうとしてきます。
外のタクシー運転手は、「1ドル、2ドルで乗せるよ。」というようなことを言ってくるのですが、乗ったあとで結局金額を釣り上げてくると聞きます。交渉に自信のある方は、空港外のタクシーと交渉してみるのも良いかも知れませんが、あまりおススメはしません。
そして、黄色タクシーには車両の整備状態が悪い車や、故障しているのでは?と思われるような車体が混じっていることもあります。
乗車中に万が一のことがあっては怖いので、乗車前に車体の状態はチェックしてから乗るようにしましょう。
また、運転手はお釣りを持っていないこともあるため、空港からタクシーに乗る可能性のある場合は、10ドルや5ドル紙幣を持参してくることをおすすめします。
空港から市内へのタクシー料金として定められている10ドルは、通常の運賃と比較するとかなり高額ですが、政府が正式に定めた価格のようです。
こればかりは仕方ないですね。
ただ、空港カウンターのタクシーでも、上手く交渉が出来れば値下げが可能かも知れません。(ただし現地語を知っていないと厳しいかも!?)
空港に到着してすぐに電話が使える状態ならば、メーター制のブルータクシー(下に詳細説明あり)を呼ぶほうが良いかも知れません。
東ティモールのタクシー事情
東ティモールのタクシー事情をご紹介します。首都ディリでは2種類のタクシーが走っています。
- 黄色タクシー
- ブルータクシー
1. 黄色タクシー
黄色タクシーは、基本的には運転手個人との交渉で値段が決まります。乗車前に交渉をしてから乗りましょう。
ディリ市内の短距離ならば、大抵1ドル~2ドル(市内でも多少遠方の場合は3ドル)での移動が可能です。
ただ、乗車後に料金を釣り上げてくる場合もあるので、お釣りが出ないようぴったりの額で渡すことをおすすめします。(ですので、小銭が必要となります。)
また、車内で不用意にお金は出さない(見せない)ようにしましょう。お金は下車した後、窓越しに渡すようにしましょう。
黄色タクシーは、夜間(日没後)はほぼ走っていません。
2. ブルータクシー
ブルータクシーは、24時間走行しているメーター制のタクシーです。電話をすると指定の場所まで来てくれます。
ただ休日前の夜など、時間帯によっては混み合い、電話をしても1時間近くタクシーが来ないこともあります。(あまりにも遅い場合は再度電話をしたほうが良いです。忘れられていることもあります。)
早い場合は大体15~20分以内で来てくれます。
メーター制のため、走行距離に応じて料金が決まるので安心です。短距離でも、初乗りは2ドルだそうです。(1.5ドルという説もあります。)
呼んだ際には自分の電話番号も聞かれるので、答えられるようにした上で電話しましょう。
東ティモールの空港から市内へミクロレット(ベモ)で移動する
ディリ市内の移動には、ミクロレット(通称ベモ。以下ベモと記載。)と呼ばれる乗り合いバスが便利です。
常にドアが開いたまま走行しています。
1回、0.25ドル(25セント)で乗車可能。どこで降りても料金は変わりません。
東ティモール空港からディリ市内へ行くベモのルート
空港から移動する際にも、約500メートルほど徒歩で歩けば、ベモに乗ることが出来ます。
ベモは、市内を12ルート走っており、そのうちの3ルートが空港周辺を走っています。
まず、通常地図上では空港周辺はこのようになっています。
以下詳細図↓
空港を徒歩で出ることを想定して、空港側を背にします。進行方向の南を地図の上として赤い矢印の道を歩いて行くと、ベモが走るルートに出ます。
赤い矢印の先のところが、プレジデンティ ニコライ・ロバウト像ですが、そのモニュメントの横あたりから乗車可能です。
ベモのルートは、こちらのウェブサイトから確認することができます。
なお、ディリは一方通行の道も多く、往路復路で必ず同じ道を通るとは限りません。
ベモは走行ルート上であれば、好きな場所で乗降車可能です。ルートごとに車体の色が決まっています。
また、車体のボンネット部分にもルート番号が書かれています。
空港周辺を走るベモは3ルートあり、9番・10番・11番です。それぞれの車体の色は、9番=青、10番=白、11番=エメラルドグリーンです。
海岸線方面(ティモールプラザ、Hotel Esplanada、Beach Garden Hotel、Timor Backpackersなど)へ行くには9番、旧市街地方面(Da Terra Hostel and Snack Bar、Hotel Timor、Novo Turismo Resort&Spaなど)へ行くには10番、旧市街地とは反対の、西側のタシトル方面(Golgota Hotelなど)へ行くには10番(反対車線を走る方)または11番となります。
タシトル方面へ行くには、旧市街地とは反対側になるため、空港から歩いて来た場合、道路の反対側へ渡ってから乗車してください。
べモの乗り方・降り方
走っているベモを止めるには、道路脇に立って軽く手をあげる・人差し指を道路に向けて出して手首を上下させましょう。
運転手が気づいて止まってくれます。
降車したい際には、車体(主に手すりのバーや窓ガラスなど)をコインで叩き、カンカンという音をさせると止まってくれます。
おまけ|タクシー/ベモ乗車の際に知っておくとよいテトゥン語
最後に、覚えておいたら現地で役に立つ、テトゥン語集をご紹介します。
私は〇〇に行きたいです。
この場所を知っていますか?
私はここで下りたいです。
私は〇〇に乗りたいです。
例:「Hau hakarak sae bemo kosong sembilan.(ハウ ハカラク サエ コソンセンビラン)」私は09番のベモに乗りたいです。
目的地を伝える以外にも、下記を覚えておくと便利でしょう。
いくらですか?
私は今これだけしか持っていません。
あなたは英語が話せますか?
ありがとう(ございます)(男性/女性)
すみません。
ごめんなさい。
★ベモのルート番号は、バハサ(インドネシア語)の数字で呼んでいます。
01=kosong satu(コソンサトゥ)
02=kosong dua(コソンドゥア)
03=kosong tiga(コソンティガ)
04=kosong empat(コソンエンパット)
05=kosong lima(コソンリマ)
06=kosong enam(コソンエナム)
07=kosong tujuh(コソントゥジュ)
08=kosong delapan(コソンデラパン)
09=kosong sembilan(コソンセンビラン)
10=supuluh(セプル)
11=Sebelas(セベラス)
12=Dua belas(ドゥアベラス)
※料金の変更や、労働者の状況等によりサービスがない可能性もあります。情報はあくまで目安と捉えていただき、必ず各自の責任にて確認されることをおすすめいたします。
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